イチローの“美しすぎる”全3089安打分布図、米メディアも絶賛「超素晴らしい」
米記者が公開したスプレーチャートに注目「イチローのように打撃技術をマスターした選手はいない」
マリナーズのイチロー外野手がメジャー移籍後に放ってきた全3089安打の打球方向の分布図が話題となっている。MLB公式サイトのダレン・ウィルマン記者が自身のツイッターでスプレーチャートを公開すると、同サイトも公式ツイッターで紹介。全方向に打球が散らばる美しさに称賛の声が次々と上がったが、米メディアも「超素晴らしい」と絶賛している。
今季はマリナーズとマイナー契約を結び、3月20、21日のアスレチックスとの開幕2連戦(東京ドーム)に出場する見込みのイチロー。27歳でメジャーデビューし、昨季まで3089本ものヒットを積み重ねてきたが、その分布図はまさに驚異的。ウィルマン記者が作成したスプレーチャートでは、イチローがフィールド内のあらゆる方向にボールを打ち返していることがひと目で分かる。
米スポーツメディア「12UP」は「3089安打というイチローのスプレーチャートは超素晴らしい」とのタイトルで記事を掲載。そして、「球界の歴史において、イチローのように打撃技術をマスターした選手はほとんどいない。彼のNPBとMLBでの4367安打は史上最多である」と、ピート・ローズのキャリア通算安打数(4256本)を上回って“世界記録”保持者となっているイチローの打撃技術を称えている。
ウィルマン記者が作成したスプレーチャートに記されているのは、日本時代のヒットを除いた3089本だが、記事の筆者は「これら全ての安打をこのようにまとめて一度に目にすることは、私がこれまで目にしたものの中でも屈指の素晴らしさである」と言及。ファンからはツイッター上で「彼用のシフトはない」などと称賛の声が上がったが、まさに芸術的だ。
もちろん、イチローのヒット数はまだまだ増える可能性がある。「イチローはまだ彼のキャリアに終止符を打たないということは、我々ファンにとっては幸運なことだ。そして、彼は2019年にシアトル・マリナーズでマイナー契約を結びチームに留まることとなった」。このスプレーチャートがさらに“進化”していくことは、ファンにとっては喜びとなるだろう。
「44歳である彼が打席に立つ機会はそう多くはないかもしれない。しかし、彼のキャリアは最高傑作で、それに新たに書き加えるために彼が得ることになる全ての出場機会を、我々は享受することになる」
次の1本を打てば、また次の1本に期待する――。メジャー19年目を迎えても、イチローの1打席1打席に注目が集まる。
(Full-Count編集部)