井口監督が「とにかく見守った」1週間 ロッテは実戦開始で次のステージへ
9日からはLamigoモンキーズとの2連戦「今年は作戦面で色々とサインを出して動かす」
キャンプイン初日には異例ともいえる紅白戦を組んだ。そして、先発に実績十分の涌井、石川の両投手を立てた。1イニングではあったが、その投球から今年への想いを感じることができた。うれしいことだった。
「涌井は背番号も変わって、今年にかける意気込みを感じた。あれだけの実績のある投手が2月1日に投げてくれたことで投手陣全体が引き締まった」
さすがの投球を披露したエースに指揮官は目を細める。そして若手は1軍定着を狙いアピールしている。昨年、レギュラーとして出場したメンバーは次のステップとして1軍定着を目指し、鍛錬を続けていた。
「ここまで、どういう思いでキャンプに来たのかを見定めた」。井口監督は内野後方から、時には外野から、そしてブルペンから。一度だけスタンドから。場所を移して選手たちの姿を見つめ、想いを巡らせた。それは実りある時間となった。
さあ、いよいよ9日からは台湾プロ野球Lamigoモンキーズとの2連戦。実戦が始まる。開幕に向けての鍛錬は次のステージに突入する。
「実戦の中ではサインを使い分けて、場面に応じて色々と出していきたい。今年は作戦面で色々とサインを出して動かす」
指揮官は、戦術を重視した野球を交流試合から展開することを練習後の記者会見で宣言した。戦いが始まる。実戦の中で剣と己の感覚を磨いていく。2年目を迎える井口マリーンズの、戦い方と戦う姿を見せる。
(マリーンズ球団広報 梶原紀章)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)