日ハム中田が清宮から受ける危機感「どちらが一塁に立っているか分からない」
腰痛での別メニュー調整から復帰、清宮に助言「お互いが切磋琢磨して」
腰痛のため別メニュー調整だった日本ハムの中田翔内野手が10日(日本時間11日)、米アリゾナ州スコッツデールで行われている春季キャンプで全体練習に復帰した。5日(同6日)以来の屋外フリー打撃では鋭い打球を見せたが、「普通ですよ。決して良くもないし、悪くもない。今はこんなもんじゃないですか。60%くらい」と自己評価。その上で、未来のクリーンアップ候補と期待される清宮幸太郎内野手の存在から受ける危機感を口にした。
この日、中田は清宮と同じ一塁のポジションで守備練習を行い、練習中に後輩へアドバイスする場面もあった。「サインの確認であったり、守備位置の確認」だったというが、その後に一塁レギュラーへの危機感を打ち明けた。
「どちらが最終的にファーストの、あの場所に立っているか分からないですから。それまでは、しっかりとお互いが切磋琢磨して、確認しなければいけないところは確認して」
中田は昨季、140試合出場のうち131試合で一塁で出場。25本塁打、106打点をマークした。今季も絶対的なレギュラーに間違いはないが、9日(同10日)に行われた紅白戦に紅組の「4番・一塁」で先発出場した高卒2年目のスラッガーを、自身の定位置を脅かす存在と捉えているようだ。
「今日は確認をしてただけ。あとはサインによっての動き方。そういうのは僕の方が当たり前ですけど長いことやってる。そういうのは、どんどん教えてあげることができたら」
チームはオリックスを自由契約となった金子弌大、台湾ラミゴから王柏融を獲得したものの、16年以来の日本一へ若手の成長は不可欠。そういった現状を踏まえ、キャプテンは共闘を誓った。
オフ期間中は精力的に肉体強化に励んできた。「まだまだ出力的に上げていけれると思いますし、スイングスピード等も。まだまだやっぱりちょっと浅い部分がある。これから筋肉の張りだったり、そういうものが取れた時に、もっと高いパフォーマンスを見せられると思う」と、シーズンを見据える。11日(同12日)に行われる今季初の対外試合、韓国プロ野球NC戦では打席に立つ可能性もある。
「まだまだ上げる時期ではない。本当にゆっくりゆっくり上げていければいい」
清宮幸太郎の進化を刺激に変え、プロ12年目のシーズンへ臨む。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)