田中将大は「時には規格外の活躍」 ヤ軍先発ローテで求められる役割とは?

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

NYテレビ局は先発3番手の格付けも「依然として活躍できる。時には規格外の活躍も」

 メジャー6年目へ向け、9日に羽田空港発の航空機で渡米したヤンキース・田中将大投手。今季の先発ローテーションはマリナーズのエース左腕、ジェームス・パクストンが加わり、オフにFAとなったJA・ハップとも再契約。若きエースのルイス・セベリーノ、CC・サバシアと共に強力な先発陣で10年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す。

 昨季27試合登板し、12勝6敗、防御率3.75をマークした田中。今季、強力な先発投手陣の中で求められる役割は何なのかーー。「マサヒロ・タナカが2019年に成功するための準備ができている理由」との見出しで報じたのは、ニューヨークのテレビ局「SNY」だった。

 田中は昨年6月9日に故障者リスト(DL)入り。マイナー登板を経て7月10日のオリオールズ戦で復帰したが、約1ヶ月間戦線離脱した。シーズン通してではメジャーデビューとなった14年から日本人投手初の5年連続2桁勝利を達成したのはさすがだったが、17年から2シーズン続けて好不調の波の激しいシーズンを送ってきた。記事では「残念なことに、タナカは近年において安定感に著しく欠けており、彼のことをローテーションの中盤以上の投手と考えにくい」と指摘されている。
 
 さらに、今季の先発ローテは17年14勝、18年19勝を挙げてエースに成長を遂げた24歳のセベリーノに加え、昨季ノーヒットノーランを達成し、2年連続2桁勝利中のパクストンが加入。「結果的に見て、タナカはこのローテーションの中で3番手以上の投手になる必要がないということが、2019年のヤンキースにとっての朗報である。更に良いことに、タナカはそのレベルの活躍をする実力が十分に備わっている」。記事では“先発3番手”との格付けも先発ローテを支える役割を期待している。

 田中は14年1月に7年総額1億5500万ドルの大型契約でヤンキース入り。記事の冒頭ではキャッシュマンが入団時に「彼は非常に信頼できる。安定感のある先発3番手になると見ている。それを上回る結果を残してくれたら、さらに素晴らしい。非常に多くの才能を備えている」とコメントしたことを紹介しつつ、「2019年に球団内外から寄せられるタナカへの期待は、彼の実際のパフォーマンスと程良く見合ったものであるのかもしれない」と記述。さらには「タナカが今シーズン30先発登板を果たし、不安定な成績から脱却することになれば、ヤンキースは感激することだろう。タナカは過去2シーズンで、依然として活躍できる投手で、時には規格外の活躍を見せる投手だと言うことを証明している」と期待を込めている。

 2014年のヤンキース入りして以来、プレーオフ3度出場も地区優勝はない。9日には羽田空港で「チャンピオンリングがとれるように頑張ります」と力強く言い切って旅立った。強力な先発ローテの一員としてシーズンを通した活躍につなげたい。

(Full-Count編集部)

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