菊池雄星、最新データ解析機器を活用 指揮官「彼は数字やデータに関心ある」
最新鋭の測定器「ラプソード」、MLB公式も「キクチが素早く順応することになる物の一つ」
西武からポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに移籍した菊池雄星投手が13日(日本時間14日)、アリゾナ州ピオリアでのスプリングトレーニングで初めてブルペン入り。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップの計4球種で37球を投げた。マリナーズは最新鋭の測定器「ラプソード」を採用しており、菊池がメジャー流に適応するための強力な援軍になるかもしれない。
「ラプソード」は2016年にアメリカで発売された野球・ソフトボール用ポータブルトラッキングシステム。レーダーとカメラが内蔵されたコンパクトな本体を設置するだけで、投球の回転数、打球の速度など様々なデータを取得できる。従来のトラッキングシステムは球場に常設する必要があるなど導入のハードルが高かったが、「ラプソード」は投球練習時など計測したいときに計測したい場所に簡単に設置でき、価格もリーズナブルだ。
発売以来、メジャーリーグのチームをはじめ、マイナーリーグや大学、野球スクール等で分析や強化向けに幅広く活用されている。プロ野球、社会人野球、大学、高校、スポーツジム等ですでに多数の導入実績があるという。
12日(同13日)の練習前にはスコット・サービス監督が「彼は数字やデータにもとても関心があり、さらに向上したいと思っている」と明かしていた。MLB公式サイトでは、菊池が日本で過去2年間、似たような機器を使用しており、その高度な技術(の使用)を歓迎していると言及。「キクチが素早く順応することになる物の一つ」だとしている。