菊池雄星、キャンプ初ブルペンで口にした課題 「しばらくのテーマになる」

日本とメジャーのボールの違い、スライダーは「しばらくのテーマになる」

 直面した「ボールの違い」。一般的に、大リーグの公式球の縫い目は日本のそれと比べて「高い」とされるが、菊池は「低く感じる」と言う。これには、縫い目の幅の違いもあり、日本のボールは縫い目が締まっている分高く感じ、指先(中指)に引っかかる感触を生むのだろう。

「指の位置を工夫してみたり、最後の押し込みを強くしてみたりとか、試行錯誤はしています。真っすぐとスライダーは投球の7割くらいを占めるので、そのスライダーをもう少し自分のものにしていくというのはしばらくのテーマになるかなというふうに思います」

 もう一つ、適応すべきことも実感した。投球の中盤で、菊池は帽子を取り顔の汗をアンダーシャツで拭った。

「10分という中で投げるのは本当に初めて。久しぶりにマウンドで息が上がりましたね(笑)。周りのピッチャーはもうポンポン投げますので、それに乗っけられてというか」

 黒幕を半分の高さまで施したネット裏では、注目の左腕見たさに報道陣に交じり多くのファンが熱視線を注いでいたが「そんなに意識することはなかった」と、菊池は自分の投球に集中した。今後は中2日の間隔で投球に磨きをかけていく。

 次回はイチローら野手組が合流する16日(日本時間17日)に投げる予定だ。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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