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同期の千賀と甲斐に続く育成出身期待の星 鷹・牧原大成という男

昨夏、突如として現れた8年目の育成上がりの男は鮮烈な印象を残した。

ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・牧原大成【写真:藤浦一都】

現役時代に実績のある村松、飯田、本多3コーチが証言する牧原の課題

 昨夏、突如として現れた8年目の育成上がりの男は鮮烈な印象を残した。

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 牧原大成内野手、26歳。

 7月8日に1軍初昇格を果たし、オリックス戦に「8番・二塁」で先発出場。デビュー戦でマルチ安打を放つ活躍を見せた。その後も自慢の足を生かして内野安打も記録し、マルチに猛打賞を何度も記録した。プロ初本塁打を含む3本塁打もマークするパワーも見せ、1番打者にも起用された。二塁の守備でも好守を連発。このまま、牧原がレギュラーに収まれば、黄金期はまだまだ続きそうだ。そう予感させる選手である。

 しかし、シーズン終盤の9月27日の西武戦で右前距腓靭帯を損傷し、登録抹消。その後のポストシーズンに出場できなかった。59試合に出場、自身初となる100打席を超え、打率.317、3本塁打、26打点で昨季を終えた。

「昨年に関しては、シーズン途中からスタメンで出られて結果的にも手応えはあった。だからこそ、その後のCSや日本シリーズに出場できなかったのが、本当に悔しかった。今年はシーズンを通じて試合に出たい気持ちが強いです」

 1軍で戦える手応えをつかむも、チームの日本一の瞬間に立ち会うことができなかった。だから今年が「勝負の年」と位置付けている。

 牧原は、近年の強豪ソフトバンクを象徴する「育成上がり」の一人だ。10年育成ドラフト5位で入団。この年の育成4位が千賀滉大投手で、6位が甲斐拓也捕手だった。12年に支配下選手登録。ウインターリーグ派遣やU-21日本代表選出などで着々と実力を磨いた。

 持ち味は昨季、4本の三塁打を放ったことでも見られるスピード。打撃のみでなく足の部分でも大きな期待を受ける。シーズン中から96年パ・リーグ盗塁王の村松有人外野守備走塁コーチは「まだまだ盗塁に関して硬い部分がある」と牧原を育てるため、スタートを切る練習を欠かさず、行っている。村松コーチは「盗塁は技術だけでなく、メンタル面も大きい。何回か失敗するとスタートが切りにくくなる」と精神的な部分から走れなくなる、スランプになるランナーがいることを指摘。「だからこそ、反復練習をしてまずは技術面を高める。それがあるだけでも走者がかなり優位になれる」と指導を続ける。

 ソフトバンクには92年、ヤクルトのリードオフマンとして活躍し、セ・リーグ盗塁王を獲得した経歴を持つ飯田哲也三軍外野守備走塁コーチもいる。飯田コーチもスタートの重要性を語る。

「課題はやはりスタート。ダメだと思ったら行かない判断と勇気も大事。今はスタートをきったらそのまま行ってしまって刺されることもある。そのあたりも練習で覚えていくしかないと思う」

「足にスランプはない、とよく言われる。しかし、それはあくまで中間走に関して。メンタル面も大きく作用する盗塁には当てはまらない。身体が固まって動けないこともある。そういう意味では我々、コーチも含め、周囲が声をかけてあげることも必要ですよね」

 牧原は今、かつての盗塁王たちから技術、メンタル面の強化策を叩きこまれている。

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