大谷翔平をヒントに…エンゼルス監督が二刀流招待選手に期待「救援と打者で」
二刀流招待選手のウォルシュは救援&打者として期待「大谷からアイデアは得られる」
エンゼルスとマイナー契約を結び、13日から始まったバッテリー組のスプリングトレーニングに「二刀流(TWO-WAY)」の招待選手として参加しているジャレッド・ウォルシュ内野手だ。チームでは大谷翔平投手に続くメジャー二刀流へ、ブラッド・オースマス監督は「彼はメジャーで二刀流ができるチャンスがある」と期待を込めた。
ウォルシュは2015年のドラフト39巡目でエンゼルスに入団した25歳で、昨季は1A+、2A、3Aの3つのカテゴリーで計128試合に出場し、通算打率.277、29本塁打、99打点。一方、投手としても3カテゴリーで計8試合に登板(すべて救援)し、1勝2敗1セーブ、防御率2.08という好成績を残している。2016年にも1Aで2試合に登板した記録がある。
この日はキャンプイン後初めてブルペン入り。指揮官はどのような起用法を思い描いているか。「彼は投手でもあり、一塁手でもあり、外野手でもある。彼はショウヘイのように先発で投げさせることを考えてはいない。彼は昨年ソルトレークで救援投手を務めていた」。リリーフ兼打者と新たなスタイルで使っていくつもりのようだ。
大谷はベーブ・ルース以来1世紀ぶりの二刀流プレーヤーとして4勝&22本塁打と躍動。新人王を受賞した。ブルペンでの投球準備など先発と救援で違いは出てくるが、オースマス監督は「(昨年の大谷から)アイデアは得ることができる。ショウヘイに関しては現在も研究している最中だが、この(学習)プロセスは現在進行形だ。それは疑いようのないこと」と昨年の大谷起用法からヒントを得る考えを口にした。レイズの若手有望株、ブレンダン・マッケイ、ホワイトソックスのマット・デビッドソンらメジャーでは二刀流を目指す選手が出てきている。指揮官は「ショウヘイの投打で能力を証明したことで、ウォルシュに限らず、更に二刀流をする選手が頻繁に現れることになるだろう」と予言した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)