前田健太、先発復帰で2年ぶり2桁勝利誓う 「最低限の目標を達成できるように」
キャンプ初のブルペン入りで32球を投げ込んだ前田
ドジャースの前田健太投手が15日(日本時間16日)、アリゾナ州グレンデールでキャンプ初のブルペン入り。変化球も交え32球を投げ込んだ。デーブ・ロバーツ監督はすでに先発要員であることを明言しており前田自身も「もう一度、2桁勝って1年間ローテ守る」と2年ぶりの2桁勝利を目標に掲げた。
エース・カーショーらと並んでブルペン入りした前田。セットポジションも確認しながらの投球に「良かったですね。今日は制球もまとまっていて、ある程度、思い通りに投げられた」と充実した表情を見せた。
昨年は先発でスタートしながらシーズン途中からリリーフに回りブルペン陣の一角を担った。だが、今季はすでにロバーツ監督が先発ローテの一人であることを明言。今季は再び“先発復帰”することになった。
「去年もスタートはそうだった。大事なのは始まってからだと思う。このチームはピッチングスタッフ素晴らしい。大変なチームにいるというのは自分自身も把握している。その中で生き残っていくことが自分の成長につながる。この中で結果を出して生き残っていけば自分のためになる」
ドジャース投手陣のレベルが高いことは勿論、承知している。ライバルたちとの競争を制し、シーズン最後まで先発ローテを守ることが自身の成長につながると感じている。
広島時代の2010年から続いていた2桁勝利も昨季で(8勝)ストップした。先発投手としてマウンドに上がる以上は最低限の目標はクリアするつもりだ。
「去年で2桁が途切れてしまったので。そこに特別なこだわりは持ってないですが。先発投手として2桁勝つことは最低限、大事なことだと思う。もう一度、2桁勝って1年間ローテ守るという最低限の目標を達成できるように。ここ2年、1年間守ることができてない。しっかり結果残せば1年間、守ることができる。そこを目指してやっていきたい」
チームは2年連続でワールドシリーズで敗退。世界一を目前にしながらあと一歩のところで届かなかったが「2年連続であそこまでいけたのは、凄く可能性のあるチーム。本当に素晴らしいチームだと思う。逆にモチベーションは上がっている。次こそは、今年こそはと思って戦っていく」と、今年こそは1988年以来となるワールドシリーズ制覇を目指していく。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)