「一生褒めないかも」は最大級の評価? 日ハム栗山監督が語った吉田輝の魅力

高卒離れした体の作りに指揮官「全然大丈夫そう」

 さらには“意外な”点も。高卒ルーキーということもあって、ある程度、球数には制限を設けていたという。「そこのところも考えていたけど、ピッタリ行く感じも素晴らしいし、野球の神様が見守っているなと思いながら見ていた」。投じたのは29球。少なすぎず、かといって投げ過ぎでもない。首脳陣が求めていた球数を投げたことを評価したのだ。

 ドラフト5位の柿木蓮投手とともに、高卒新人ながら、いきなり紅白戦で登板、しかも先発させた。それも「高校生だから使う使わないじゃない。彼ら見ていると体の作りがしっかりしているのよ。だから18歳だろうと、30歳だろうと、50歳だろうと、いけるかいけないかっていう体の状態を見ているから。全然大丈夫そうじゃない、彼らは」という理由から。しっかり見極め、計算した上で起用している。

 横尾の打席では一塁後方へのファールフライを、杉谷が捕れずに落球。この場面も、栗山監督は「拳士がエラーしたときに笑っただろ。ああいうのがいいよね。普通笑えない。結構緊張すると思うんだよ、ふと普通にできる良さは、いいなと思ったよ」と笑う。プロ野球選手として、まず最初の実戦のステップを踏んだ吉田輝。大谷翔平のように、栗山監督のもとで大輪の花を咲かせることができるだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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