米名物記者“予言”「イチロー現役最終試合は日本」GM明言せず「あらゆる可能性」
ディポトGMは来日メンバー入り明言「イチローとそのキャリアへの敬意」
16日(日本時間17日)にメジャー19年目、プロ28年目のキャンプインを迎えたマリナーズのイチロー外野手。45歳ベテランは体を万全な状態に仕上げてキャンプ地の米アリゾナ州ピオリアにあるキャンプ施設で汗を流した。マリナーズは今季、3月20、21日に東京ドームでアスレチックスと日本開幕戦を戦うが、米名物記者は母国ファンでの2連戦が「イチローにとってメジャー最終戦になる可能性が高い」と伝えている。
昨季5月にメジャーロースターから外れ、会長付特別補佐となったイチローは、今季マリナーズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加している。かねてより、ジェリー・ディポトGMは日本開幕戦のメンバーとしてイチローを帯同させることを明言。だが、日本遠征では特別措置としてロースター枠が28人に拡大するが、通常の25人に戻る3月28日(同29日)レッドソックス戦以降の処遇は明らかにしていなかった。
そんな中、「イチローのメジャー最後の試合は日本開幕戦の可能性大」という記事を書いたのが、米経済誌「フォーブス」の名物記者バリー・ブルーム氏だ。ブルーム氏は「関係者の話」として、イチローが日本開幕戦後のメジャー25人枠に入る可能性は極めて低く、「3月25、26日(同26、27日)に本拠地T-モバイルパークで行われるパドレスとの練習試合で引退式が行われる可能性もある」と伝えた。
だが、ディポトGMは日本開幕戦後のイチローの去就について、改めて正式なコメントを拒否。「議論すべきことがもっと出てきたら、話し合うつもりだ。我々はあらゆる可能性を考えている」と話したという。
また、記事では、イチローが怪我さえしなければ日本開幕戦に帯同させるとマリナーズが決断したことについて、「開催条件として明文化されているわけではない」と指摘。「これは純粋に私たちが自主的に臨むこと。イチローとそのキャリアへの敬意を払う形として正しい選択だ」というディポトGMの言葉を紹介している。
約2時間半の練習に汗を流した後、「イチロー選手と呼ばれるのは気持ちいいわね」と選手復帰についてしみじみ語ったイチロー。多くは日本開幕戦で現役に終止符を打つのではないかと見ているが、「安易な責任のない意見を裏切りたいと思っています」と、持ち前の闘争心に火がついた様子を見せた。45歳になっても変わらぬ準備を重ねるベテランの去就に、日米両国から大きな注目が集まっている。
(Full-Count編集部)