西武の廖任磊が新天地で3者連続Kデビュー 台湾・統一戦で開幕1軍へアピール
トライアウトを経て、オフに巨人から移籍
トライアウトを経て、今季巨人から西武に加入した廖任磊(リャオ・レンレイ)投手が21日、高知・春野で行われた台湾・統一ライオンズとの練習試合に2番手で登板。打者3人を3者連続三振に仕留める圧巻のピッチングを見せた。
最初のバッターには2球連続ボールと制球がバラついたが、すぐに持ち直した。フルカウントに追い込むと、最後は116キロのカーブで空振り三振。次打者を152キロ直球で空振り三振とすると、最後は126キロのチェンジアップで空を斬らせ、衝撃の奪三振ショーを演出した。
向上心が尽きることはない。「1軍でやっている人は、困った時に絶対に決めることができる勝負球を持っている。自分も武器を磨いて、1軍で使える投手になりたい」と、自慢のストレートだけではなく、変化球の精度アップにも意欲を見せた。
キャンプは2軍に相当するB班スタートとなったが、この日はA班に参加。「打者がいると(コースを)狙いすぎてしまう」と言い、ブルペンでは実際に左右の打席に打者を立たせ、実戦を想定して投げ込みを行ってきたという。かねてからの課題だった先頭打者への入り方を意識。投手コーチから1球ごとに修正点を指摘され、投げ込むことで調整を重ねてきた。
巨人では叶わなかった1軍登板。トライアウトでチャンスを掴んだ新天地で、這い上がり、そして輝く。
(安藤かなみ / Kanami Ando)