鷹・松田×ソフト山田が特別対談(1) 東京五輪への思い激白「応援団長でも…」

松田「決勝で勝った時の喜びを味わいたい」、山田「次のフランスにつながるプレーを」

 松田は2度のWBCのほか、2015年のプレミア12でも日本代表を経験。山田も昨年は日本代表として世界選手権に出場するなど、ともに多くの国際大会を経験しているが、海外の選手との対戦は、国内でプレーすることとは全く異なると声をそろえる。

松田「全く日本でやっている野球じゃない。スポーツが変わると言ったら大げさすぎるけど、全く違う人間とやっている感じ。日本は教科書通りに型にはめて野球をやるけど、そういうのがない。骨組みがない人たちとやっているからすごいパワフル。でも、日本人は日本人らしくやったらいいのかな。と思います」

山田「国内の試合とは全然違いますね。プライドと身体能力がすごく高いので、その外国の選手が日本の細かいソフトボールをやったら、もっと強くなってしまうんではないかと思います。でも、それは日本人しかできないのかもしれない。その細かいソフトボールで、日本は勝っていくしかないと思います」

 松田は2度のWBCとプレミア12の3大会とも準決勝で敗退しているため「国際大会の決勝を経験してみたい」と、東京五輪での代表入り、そして金メダル獲得を目標に掲げる。また山田は、東京五輪の金メダル獲得だけでなく「ソフトボール競技が開催されるか決まっていない、次のフランス五輪につなげるプレーをしたい」と、その先も見据える。

松田「WBCでは最終ラウンドでアメリカに2回行っているけど、2回ともベスト4で敗退している。準決勝で負けて、その先をまだ見ていないので、決勝で勝った時の喜びを味わいたいですね。ぜひとも応援団長ででも出たい。今年は声を人一倍出せば何とかその枠を貰えるんじゃないかと思っています(笑)」

山田「ソフトボールはプロではないので、国際大会が大きな大会です。その中でも、オリンピックは一番大きい大会。そこでいい結果を残すことは、ソフトボール選手にとっての一番の目標です。それを、来年達成したい。次のフランスでは、ソフトボールがあるかどうか決まっていないので、そこにつなげるプレーをしなきゃいけないとも思っています。北京の金メダルは、今までで一番うれしかった。東京でもまた金メダルを取りたいです」

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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