ダルビッシュの“左投げ”がまた話題 シカゴ地元紙が特集、操れるのは4球種!?
以前から定評のあるダルビッシュの左投げ、投げられる変化球は…
カブスのダルビッシュ有投手の“左投げ”が、またしても話題となっている。スプリングトレーニングで左手でキャッチボールする様子を見た地元紙「シカゴ・サンタイムズ」の記者が「カブスの右腕ユウ・ダルビッシュは、左投げだとどれほどの腕前だろうか?」とのタイトルで記事を掲載。本人が、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げられると明かしたことも伝えている。
記事では、ダルビッシュの左投げを「かなり洗練されており、強力である」と表現。さらに、取材に応じた本人は、14歳から左で投げ始めたこと、メジャーに来てからより良い球を投げられるようになったこと、などを明かしている。
レンジャーズ時代の2015年3月に右肘靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、2016年5月に復帰したダルビッシュ。リハビリに約14か月を要したが、同紙は「手術からの回復の間、ダルビッシュは度々左で投げた」と紹介。そして、「その期間中のある時点で、左で投げた際のスピードガンでの最速は79マイル(約127キロ)だったと彼は話した」としている。本人はスライダー、カーブ、チェンジアップを左で投げられるとも明かしたという。
また、メディア対応中のある“エピソード”を紹介。ダルビッシュがレンジャーズ時代にも同僚だった左腕ハメルズよりも自分のスライダーが良いと語った際、その言葉が耳に入ったハメルズは「笑っていたが、否定はしなかった」というのだ。ハメルズの持ち球は直球、カットボール、カーブ、チェンジアップ。スライダーは投げない。
ダルビッシュは、左投げで調整する目的について、体のバランスを保つためだと過去にも説明している。記事でもそのことに触れつつ、「力強さとバランス、ごもっともだ。怪我の際、おそらく良い治療になるだろう」と指摘。最後に「試合で左で投げる可能性はあるのか? 彼とカブスの契約は5年残っている」として、負傷などで右腕が使えなくなってしまった場合、左投げて登板するとダルビッシュ本人が話したことを伝えている。
昨季は補強の目玉としてカブスに加入しながら、怪我にも悩まされてわずか1勝に終わったダルビッシュ。完全復活へ向けて、スプリングトレーニングからは明るい話題しか聞こえてこない。まずは右腕として、メジャーの猛者たちをねじ伏せるピッチングに期待したいところだ。
(Full-Count編集部)