イチローが軽快な動きで練習 死球影響なし「限りなく100に近いですよ」

マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】
マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

キャンプ地ピオリアは雨、一時は雹が降る悪天候

 前日に実戦形式の打撃練習で右足に死球を受けたマリナーズのイチロー外野手は21日(日本時間22日)、米アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設に元気な姿を見せ、屋内での打撃練習や短いダッシュなどを行い、軽い調整で終えた。

 キャンプ地のピオリアは未明から雨が降り、屋外での練習は中止。気温は約8度で吐く息は白く、一時は雹が降る異常な天気となった。この日は敵地でアスレチックスとのオープン戦初戦が予定されていたが、チームに動向しない野手組は個人練習に変更された。約30分間のケージ打撃練習を終えたイチローは、ルーフ付きの屋外ウォームアップ場で短いダッシュや、サイドステップを踏んで軽くスタートを切る動きも見せた。

 球団広報によると、イチローはX線量が少ないX線透視撮影による精密検査を受けたが、右足外側に受けた死球の影響はなかったという。

 練習後に取材に応じたイチローは、心配された右足の状態について「今日はもう何ともない。限りなく100(%の状態)に近いですよ」とキッパリ。「昨日は結構痛かったんですよ、実は」と振り返ったが、自宅で初動負荷理論に基づいた専用マシンによるトレーニングを行ったところ「寝たら(朝には痛みが)抜けてたって感じですね」と明かした。“超回復”の理由について「だって血流が良くなるから」とトレーニング効果を挙げ、「ジッとしていたら今日はアウトでしょうね」と語った。

 死球について日本で大きく報じられたことについて、「ま、センセーショナルな方がいいからね(笑)」と笑った背番号51。その表情の明るさが状態の良さを物語っていた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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