「自分の才能を信じている」ーメッツの剛腕はFA市場停滞も積極参戦の意向

メッツのノア・シンダーガード【写真:Getty Images】
メッツのノア・シンダーガード【写真:Getty Images】

シンダーガードは21年オフにFA、メジャー4年間37勝&防御率2.93

 最速163キロの剛速球を誇るメッツのノア・シンダーガード投手。メジャー5年目の今季は昨季サイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロム投手とメジャー屈指の2枚看板を形成。4年ぶりのリーグ制覇へ大車輪の活躍が期待される。

 26歳のシンダーガードは現在600万ドル(約6億6000万円)と低年俸で、21年シーズン後にはFAとなる。昨オフに続いてFA市場が停滞する中で、ヤンキースの24歳、ルイス・セベリーノ、フィリーズの25歳、アーロン・ノラがそれぞれ4年契約を結んだようにFA前に契約延長するのが新たなトレンドとなっているようだ。だが、シンダーガードにはFA前に契約延長する選択よりもFA選手として大型契約をつかむ考えの方が大きいようだ。米メディア「ジ・アスレチック」、「NBCスポーツ」など米複数メディアが報じている。

 米メディア「ジ・アスレチック」の記事ではシンダーガードが「僕は自分の持つ才能を信じている。だからFAで自分にかけてみたいと思っている。しかし、もし自分にも球団にもフェアな状況で、球団がアプローチしてきたら、おそらく話し合うと思う」とコメントしたことを紹介。右腕が現時点で球団側から契約延長について持ちかけられていないことを明かしたことも伝え、記事で「シンダーガードは時が来たら、FAに挑戦したい意向があるようだ」と言及している。

 シンダーガードは昨季、右手の靭帯の怪我や手足口病にかかったが、25試合登板し、13勝4敗、防御率3.03をマーク。17年は広背筋筋痛などで1勝と故障に苦しみながらも、メジャー4年間で通算37勝、防御率2.93と安定した投球を見せている。2015年以降、少なくとも400イニング登板した投手の中で、シンダーガードよりも低い防御率を記録したのは、ドジャースのカーショー、メッツのデグロム、ナショナルズのシャーザーの3人しかいない。

 昨オフに続いて停滞したFA市場ではナショナルズからFAとなっているブライス・ハーパー外野手の去就が決まっていないものの、ドジャースからFAとなっていたマニー・マチャド内野手は米国スポーツのFA契約では史上最高額となる10年総額3億ドル(約332億円)の大型契約を結んだばかり。3年後。トレードの噂もあるメッツの剛球右腕は、どこまで迫れるか注目だ。

(Full-Count編集部)

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