イチローは「生きる伝説」ー復帰即結果の45歳が日本球界へ与えた影響とは

メジャー19年目のシーズンを迎えたマリナーズ・イチロー【写真:田口有史】
メジャー19年目のシーズンを迎えたマリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

地元メディア「オレゴン・スポーツ」がイチローの栄光、他の日本人選手に与えた影響を特集

 マリナーズ・イチロー外野手が22日(日本時間23日)、メジャー19年目のシーズンへ好スタートを切った。オープン戦本拠地開幕のアスレチックス戦で「7番・左翼」でスタメン出場。3回の第2打席で右前2点打を放ち、2打数1安打2打点をマークした。296日ぶりのベンチ入り&実戦出場で、昨年4月22日の敵地レンジャーズ戦以来306日ぶりの安打。イチローは試合後、「変わりないですね。緊張したけど。(小さい声で)凄い緊張しました」と素直に喜んだ。

 3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕戦(東京ドーム)ではスタメン出場の期待が高まっている。これまでシーズン最多262安打、10年連続200安打以上、通算3089安打など数々の快記録を打ち立ててきたが、「生きる伝説」との見出しでスポットライトを当てたのは地元メディア「オレゴン・スポーツ」だった。

 記事の冒頭では「イチローの偉業は彼の素晴らしい成績や長いキャリアよりも、むしろ野球のグローバル化の中で彼が果たした役割にある」と記述。イチローがメジャー挑戦した2001年以前に、村上雅則(1964年)、野茂英雄(95年)、吉井理人(98年)、佐々木主浩(00年)ら10選手が海を渡ったが、「誰も彼ほどの成功を収め、衝撃や驚くべき影響力を与えた選手はいなかった」と称賛している。

 同メディアがここまで称賛する理由は何なのか――。オリックス時代の94年に当時シーズン最多210安打を記録して、同年から8年連続で首位打者を受賞。日本最高の安打製造機として君臨していたが、多くの選手が違法にステロイドや禁止薬物に手を染めパワー全盛だったメジャーで日本人野手初のメジャーリーガーが活躍するかは未知数。記事でも「01年にマリナーズが彼と契約した決断は衝撃的だった」と述懐している。

イチローのメジャー移籍後に松井秀、松坂、大谷らが挑戦「40人以上にメジャーへの道を作った」

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