福良育成統括GMが目指す“育成のオリックス” 「もう一度、力を入れないと」

昨オフ、イチローの練習を視察し仕上がりの早さを実感「元気そうにやっていた」

「2軍の練習が早く終わると勘違いをしないでほしい。自分で考える力をつける、やらされる練習をしても身にならない。今の自分にとって何が必要かを分かっていれば、吸収できる部分も多いですから。あとはフレッシュな状態で1日を初めてほしい。限界まで追い込んで、次の日に疲れた表情でグランドに入って練習になるとね……。今のところ2軍でケガ人はいない。少しづつ浸透していけばいい」

 シーズンが始まれば1、2軍の試合にも帯同し選手たちをチェックしていくことになる。そして今月中旬には約1週間の渡米が待っている。イチロー、ダルビッシュらが所属するメジャーチームの視察だ。選手復帰を果たしたイチローとは昨年オフに神戸の練習場で対面。毎年恒例となっている練習視察で仕上がりの良さを実感したという。

「去年はプレーできない時間もあったけど、あいつは常に準備、練習をしていたから。バッティング練習を見ても元気そうにやっていたし、(衰えなど)感じることはなかった。今年はメジャーのキャンプを見に行くことになったし、また会えるのが楽しみですね。どうしても年齢の部分で見られるけど、動きを見てれば全然問題ない。開幕戦も出るって報道を見たけど、しっかりとやると思う」

 育成統括GMとして迎える2019年シーズン。目先の勝利も大事になるが、一番必要なのは長期的にAクラス争いができるチーム作りだ。

「どれだけ選手たちが自分のことを理解して、考えて、実践できるか。この部分を生かしてやることができればいい。楽しみな選手も多いからね」

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND