日ハム藤岡、鷹・松田遼、ロッテ岡、オリ白崎…18年途中パ移籍組の現在地

オリ高城、ホークス市川の両捕手は経験豊富

○高城俊人選手(DeNA→オリックス)

 DeNA時代に高卒1年目から1軍で出場機会を掴み、7年間で一軍通算312試合に出場してきた。巧みなリードと細やかな気配りを活かして山口俊(現巨人)や浜口遥大の専属捕手としてもチームに貢献し、三浦大輔氏の引退試合ではかつてのエース直々に先発捕手に指名されるほどの信頼を勝ち取っていた。

 18年も1軍で28試合に出場していたが、白崎と共にシーズン途中にオリックスへと移籍。環境の変化をきっかけにさらなる飛躍が期待されたものの、移籍後は2軍でも打率.229。結局シーズンが終わるまで一度も1軍に昇格することはなかった。

 今年の春季キャンプでは1軍スタートとなり、再起のためにも西村新監督や首脳陣に対してアピールを重ねていきたいところだった。しかし、キャンプ初日に肉離れを発症して別メニュー調整を強いられることになり、いきなり出鼻をくじかれることに。2年続けて逆境に立たされているが、25歳の若さにして培ってきた豊富な経験を武器に、この試練を乗り越えていけるだろうか。

○市川友也選手(日本ハム→福岡ソフトバンク)

 09年のドラフト4位で巨人に入団したが、厚い選手層に阻まれ4年間で9試合の出場にとどまっていた。だが、14年に日本ハムに移籍すると控え捕手として1軍に定着。71試合に出場した2016年にはチームのリーグVと日本一にも貢献するなど、4年間にわたって貢献を続けた。しかし、18年には若手の台頭もあり、1軍での出場機会を一度もなかった。

 そんな中、ソフトバンクの捕手陣に故障者が相次いだことを受けて、18年4月19日に緊急トレードで北海道から福岡への“大移動”。移籍後は出場試合数こそ25試合に留まったが、6月13日には古巣・巨人から逆転2ランを放って勝利に貢献。決して派手な役回りでこそなかったものの、チームが苦しんだシーズン序盤の戦いを控え捕手として支えた。

 しかし、8月4日の試合を最後に1軍での出場はなく、日本シリーズでのベンチ入りも果たせず。今年の春季キャンプも2軍スタートとなっているが、現在33歳。経験に裏打ちされたプレーをいかし、今季も与えられた出番で確実に仕事を果たしてほしいところだ。

即戦力、今後の成長…獲得球団の狙いはさまざま

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