2回自責0の菊池雄星を敵将脱帽「大成功のデビュー」「芯で捉えられなかった」
初回には主砲ボットをスライダーで空振り三振
レッズのデビッド・ベル監督は25日(日本時間26日)、オープン戦で対戦したマリナーズ菊池雄星投手について「大成功のデビューだった」と絶賛した。
米アリゾナ州ピオリアで行われたレッズ戦で先発した日本人左腕は、初回に先頭センゼルを右直とすると、続く主砲ボットはスライダーで空振り三振。プイグを一ゴロに仕留め、3者凡退とした。2回は先頭スアレスに四球、続くバーンハートは遊失で無死一、二塁としたところで、ファーマーの打球を味方中堅手がお手玉する間に1失点。アービンを三ゴロ併殺に打ち取る間に、さらに1点を許し、2回を29球で投げ終え、1安打1四球1奪三振2失点(自責0)で実戦デビューを終えた。
8番パターソンの打席でこの日最速95マイル(約153キロ)を計測するなど、持ち味でもあるストレートでレッズ打線を押し込んだ。敵将のベル監督も「うちの打者はよく振れていたけど、バットの芯では捉えられていなかった」と脱帽。「(ベンチにいて)横から見ていたので難しいけど、バットに当たった打球の飛び方を見ると、打者の手元で動いているようだった」と話した。
敵将さえも「とても良かったと思う」と高評価した実戦デビュー。ここから微調整を繰り返しながら、シーズン開幕に向けて、さらに状態を上げていく。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)