燕バレンティン、実戦2発でキャンプ満点仕上げ「完璧な状態に調整できた」
26日の練習試合は出場せず、前日は手締めで流暢な日本語披露
ヤクルトは26日、日本ハムとの練習試合を最後に沖縄・浦添での練習を終えた。主砲のウラディミール・バレンティン外野手は、この日の試合には出場はしなかったが、軽めの調整で締めくくった。「とてもいいキャンプを過ごせた。これから始まるオープン戦と開幕に向けて、いい準備できるように頑張ります」と手応えを口にした。
すでに実戦出場は済ませており、オープン戦1号を含む、2本塁打をマークしている。「新しい取り組みに挑戦したわけではなく、キャンプではより打撃に時間を割いて、打撃を完ぺきな状態に調整できた」と笑顔を見せた。
前日(25日)に1日早く、チームはキャンプ打ち上げの手締めを行った。中心にいたのはバレンティンだった。流暢な日本語での挨拶は公式ツイッターで22万回以上再生されるなど、話題を集めた。「練習時間? ゼロだよ、ゼロ」ととぼけたが、同僚の青木宣親外野手や裏方スタッフと練習に練習を重ね、素晴らしいスピーチを披露した。来日9年目といえども、努力なしにはできないような挨拶。チームの雰囲気は一気に明るくなった。
チームは若手の台頭が急務とされ、2年目の内野手の村上宗隆や外野手の塩見泰隆らに期待がかかる。2人だけでなく、チームには有望な若手がそろう。バレンティンは「若いけれど、みんな野球をわかっているすごいチームメートばかりだよ。楽しみだね」と底上げに期待を寄せた。良い状態を保っているバレンティンの存在は今年のセ・リーグの脅威となりそうだ。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)