【田中浩康の目】「スケールの大きさを感じる」―2年目外野手、ヤクルト塩見の魅力とは?

古巣のヤクルトキャンプを視察した田中浩康氏【写真:編集部】
古巣のヤクルトキャンプを視察した田中浩康氏【写真:編集部】

12年間ヤクルトでプレーした田中浩康氏が古巣キャンプを訪問

 ヤクルト、DeNAでプレーし、昨年限りで現役を引退した田中浩康氏が古巣・ヤクルトの春季キャンプを訪問。沖縄最終日となった26日の練習試合・日本ハム戦(浦添)をチェックした。12年間、プレーしたヤクルトの選手から気になった若手選手として2年目の塩見泰隆外野手の名を挙げた。

 この日は青木や山田、バレンティンら主力は出場せず。オーダーはチームの底上げに欠かせない若手が並んだ。

「若手にとっては、絶好のアピールのチャンスです。オープン戦が始まるにつれて、主力選手が出てきます。限られた中でアピールしていかないといけません」

 1番は2年目の塩見、2番は日本ハムから移籍した22歳の太田。他にも5番には高卒2年目の村上、21歳の廣岡、渡邉など、若い選手がラインナップを占めた。

「僕が気になっていたのは塩見泰隆外野手です。フリー打撃を見ましたが、力強いスイングができて、パンチ力があります。打力に加え、走力も魅力的な選手だなと思いました。昨年も1軍出場するチャンスをもらっていましたが、なかなか1本目のヒットが出ず、プロの壁にぶつかった印象です。いい結果は残りませんでしたが、光るものはありました。長打が打てて、足も使える。スケールの大きさを感じさせる選手です」

 昨年はファームで結果を残し、1軍デビューを果たしたが、16試合に出場し、25打数1安打。打率は.040だった。しかし、今年は飛躍のシーズンにするために夢中でバットを振っており、キャンプ実戦で7試合連続ヒットをマークしている。

「日本ハムとの練習試合でも積極的な打撃を見せていました。小川監督が1番に起用したことで塩見選手への期待を感じます。(26日の日本ハム戦の)3打席目は初球の変化球を狙い澄まし、左中間へ二塁打を放ちました。ワンプレーにかける思いを感じました。いいアピールが最終日にできたんじゃないでしょうか」

1軍定着していくために減らしていきたい小さなミス

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