ハーパー、FA史上最高332億円の更新は確実か ドジャース参戦でさらに高騰?
マチャドの記録を超えることは確実? フィリーズは「バカらしいくらいお金をつぎ込むか」
ナショナルズからFAとなり、いまだに移籍先が決まらないブライス・ハーパー外野手。だが、争奪戦はいよいよ最終局面を迎えている様子で、マニー・マチャド内野手がパドレスと結んだ10年総額3億ドル(約332億円)のFA史上最高総額を上回るオファーをフィリーズがハーパーに出したと米メディアが報じている。
マチャドとともに、FA市場最大の目玉として大きな注目を浴びてきたハーパー。各球団がキャンプインし、オープン戦もスタートした中で、去就は決着していない。ただ、やはり超大型契約で新天地のユニホームに袖を通すことになりそうだ。
MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者はツイッターで「フィリーズはブライス・ハーパーに3億ドル以上のオファーをしたが、他球団も3億ドル超のオファーをしたと耳にする」とレポート。さらに、「フィリーズは最も高額を提示したと信じているが、LA(ハーパーが希望する球団)の参戦により、彼らの獲得への自信はくじかれた。フィリーズは提示した金額が最高額だと信じ続けるか、バカらしいくらいお金をつぎ込むか決断しなければならない」とも伝えている。フィリーズがさらに金額を上乗せする可能性もあるというのだ。
当初からハーパー獲得に積極的な姿勢を見せてきたフィリーズだが、ここにきて“強敵”が正式参戦。ドジャースが24日(日本時間25日)にスタン・カステンCEO、アンドリュー・フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督と首脳陣総出でラスベガスを訪れ、ハーパーと会談を行ったのだ。ロバーツ監督はこの事実を認めた上で「驚くほど良い選手で、素晴らしい家族愛を持つ、最高の男だ」と絶賛していた。そして、ヘイマン記者はハーパーにとってもドジャースが「希望球団」であるとしている。
ドジャースが“本気”ならば、3億ドルを超える契約となる可能性も十分。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーモアズ」は、ヘイマン記者のツイートを受けて「フィリーズのハーパーへのオファーは3億ドル超と報じられる」とレポートした。記事では「マニー・マチャドがパドレスと結んだFA最高額の3億ドルを超えることになる」と指摘。一方で「フィラデルフィアのオファーがジャンカルロ・スタントンの最高額3億2500万ドル(約360億円)を超えているかは不明である」とも言及している。
FA選手の史上最高契約総額は、マチャドが塗り替えたばかりの3億ドルだが、それ以外の選手も含めてメジャー史上最高総額の契約は2014年オフにジャンカルロ・スタントン外野手が当時所属していたマーリンズと結んだ3億2500万ドル。ハーパーは当初から、この記録を塗り替える可能性があると見られていた。
来オフのFA市場で目玉になると見られていたメジャー屈指の三塁手、ノーラン・アレナドはロッキーズと8年総額2億6000万ドル(約287億5000万円)で契約延長に合意。年平均3250万ドル(約36億円)は野手史上最高額となった。選手の年俸高騰には歯止めがかかりつつあるメジャーだが、トッププレーヤーは大型契約を手にしている。その中でハーパーがどのような年俸を手にするのか。まだまだ目が離せない。
(Full-Count編集部)