菊池雄星の“2010年MVP斬り”映像に米ファン興奮「カーショーと似てる」
好打者のボットをカーブで空振り三振「こんなに間抜けなボットを見たことがない」
西武からポスティングシステム(入札制度)を利用してマリナーズへ移籍した菊池雄星投手が25日(日本時間26日)、米アリゾナ州ピオリアで行われたレッズ戦でオープン戦初登板した。初回を13球で3者凡退。2回は味方の失策に泣かされたものの、2回1安打2失点(自責0)に抑えた。直球は最速153キロをマーク。上々のデビューを飾った。チームは11-2で大勝し、菊池は“メジャー初勝利”を挙げた。
メジャーデビューが期待される3月20、21日のアスレチックスとの開幕戦へ上々の試運転。MLB公式ツイッターは初回1死で10年MVPで通算269本塁打のボットからカーブで空振り三振を取った場面を動画でアップ。「ユウセイ・キクチが偉大な打者を手球にとる」とのコメントを付けた。大きな軌道を描いたカーブにファンは衝撃だったようだ。
「ボットを怒らせるだろう」
「なんてこった」
「左投手版ノモ?」
「こんなに間抜けなボットを見たことがない」
「素晴らしい」
「今日の彼は非常に良かった」
「投球がカーショーと似ている」
「ワオ」
「えげつない」
登板後、菊池は“ボット斬り”のカーブについて、「もう少し低めにと思ってました。あまり意図はしなかったが、結果的にいいところにいったかなと思いました。(捕手のナルバエスから)カーブが一番球だと。スライダーよりもいいと。僕の中ではスライダーが一番と思ってますので。いいスライダーが投げられていないことに関しては次の課題」と口にした。それでも、3度のサイ・ヤング賞に輝いているドジャースのカーショーのようなカーブは、メジャーでも勝負球となるに違いない。