熱気あふれる1時間半 「もし野球好きのおっさんがデータ分析を学んだら」開講

「もし野球好きのおっさんがデータ分析を学んだら」を開講【写真:武山智史】
「もし野球好きのおっさんがデータ分析を学んだら」を開講【写真:武山智史】

データを紐解けば、今シーズンの選手の活躍が予想できる?

 2019年2月6日、東京・大手町の日本経済新聞社内の「SPACE NIO」に約90名の野球ファンが詰めかけた。集まったのは性別、年齢問わず自らを「野球好きのおっさん」と感じる人々。男性だけではなく、若い女性の姿も1割ほど見られた。

 この日開催されたのは、PLM(パシフィックリーグマーケティング)と日経電子版による共催イベント「もし野球好きのおっさんがデータ分析を学んだら」。野球の楽しみ方のひとつであるデータに基づいた成績予測や、基本的なデータの考えについて野球データの専門家である岡田友輔氏(DELTA代表)、そして元楽天の投手で引退後は球団の戦略室に所属した川井貴志氏がゲストとして登壇した。イベント開催発表後、その日のうちにチケットは完売し、追加販売された10枚のチケットも即日完売になるほど、野球ファンの関心の高さをうかがわせた。

 今回のイベント開催にはあるきっかけがあった。昨年10月に開催された「パ・リーグ×パーソル ベースボールデータハッカソン」に日本経済新聞の記者チームが参加。新規ファン獲得や、球団の売り上げアップの施策を提案する「コンサルティング部門」で『ようこそ、おっさん』と題したプレゼンを展開した。ファンクラブのデータを分析してみると、女性ファンは消費が多い一方で買う人と買わない人の差が大きい。

 一方、男性ファンは消費こそ少ないがデータのばらつきは小さい傾向にあった。男性ファンは20代で一度離脱しても再び戻ってくるデータもあり、伸びしろのある「おっさん」をメインターゲットにした施策を打ち出す。さらに「おっさん」の持つ野球うんちくにデータ分析が加わったら、野球がもっとおもしろくなるのではという話にも及んだ。結果、日本経済新聞記者チームが優勝。その後、「おっさんのためのデータ講座」の機運が高まり、開催の流れとなった。

例えば、丸選手の今シーズンの成績予想は……

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