昭和と平成では大きく異なる数字…今季達成が予想される記録【投球回編】

内海&岸&金子に2000投球回到達の可能性

 NPBでは1000イニングから500回刻みで表彰している。上記現役10傑と重複する部分があるが、今季の達成予報をしよう。

○2000投球回(過去89人)
内海哲也(西) 1969回 あと31回
岸孝之(楽) 1856回1/3 あと143回2/3
金子弌大(日) 1825回2/3 あと174回1/3

 今季から移籍した投手が2人いる。3人ともに実績ある投手であり、ローテーションを維持すれば達成は不可能ではないだろう。

○1500投球回(過去178人)
松坂大輔(中) 1459回 あと41回
館山昌平(ヤ) 1388回2/3 あと111回1/3

 松坂世代の2人である。松坂は、春季キャンプ中のアクシデントが気がかりだが、普通に投げることができれば今季前半に達成可能な数字だ。松坂はMLBで790回1/3を投げているから日米通算では2249回1/3になる。

○1000投球回(過去352人)
野上亮磨(巨) 974回1/3 あと25回2/3
野村祐輔(広) 941回1/3 あと58回2/3
山口俊(巨) 910回1/3 あと89回2/3
大野雄大(中) 872回 あと128回
藤川球児(神) 866回 あと134回
小川泰弘(ヤ) 844回1/3 あと155回2/3
美馬学(楽) 843回2/3 あと156回1/3
五十嵐亮太(ヤ) 823回2/3 あと176回1/3
ディクソン(オ) 821回 あと179回
村中恭兵(ヤ) 805回1/3 あと194回2/3
藤浪晋太郎(神) 798回2/3 あと201回2/3

 先発投手にとって1000投球回は打者の1000安打と同様、一線級の証として達成したい数字ではある。

 しかし救援投手には非常に高いハードルだ。昨年、中日の岩瀬仁紀は、NPB史上初めて投手として1000試合出場を記録したが、専業の救援投手としては初めての1000投球回も目前に迫っていた。しかし、985回で引退。阪神の藤川も1000投球回まであと134回となっているが、救援投手はシーズン50~60回しか投げないから、非常に高いハードルだ。今季からヤクルト復帰の五十嵐も同様だ。

 阪神の藤浪は1000投球回まであと201回2/3。普通で考えれば厳しいが、2015年には199回を投げたこともある。完全復活すれば、十分に可能な数字だ。本人だけでなくファンや球団も切望しているだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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