杉内俊哉が平成以降デビューで唯一2点台、現役1位は涌井…防御率ランキング

黒田氏や三浦氏も…平成以降でデビューした投手の防御率ランキングは?

○現役防御率ランキング(2000投球回以上)
1 涌井秀章(ロ)3.46(2005-2018)
2 石川雅規(ヤ)3.87(2002-2018)

 2000投球回以上は89人いるが、ロッテの涌井は歴代66位、ヤクルトの石川は85位だ。打高の時代の投手だけに、防御率は良くない。

 今季中に2000投球回に到達する可能性があるのは、以下の3人だ。

内海哲也(西)1969回 あと31回 防御率3.21
岸孝之(楽)1856回1/3 あと143回2/3 防御率3.00
金子弌大(日)1825回2/3 あと174回1/3 防御率2.96

 しかし彼らを含めても5人しかいない。

○平成以降でデビューした投手の防御率ランキング(2000投球回以上。/はNPB歴代での順位)

1/33 杉内俊哉 2.95(2002-2015)
2/66 涌井秀章 3.46(2005-2018)
3/71 黒田博樹 3.55(1997-2016)
4/73 佐々岡真司 3.58(1990-2007)
5/74 三浦大輔 3.59(1992-2016)
6/77 石井一久 3.63(1992-2013)
7/81 小宮山悟 3.71(1990-2009)
8/82 西口文也 3.73(1995-2015)
9/85 石川雅規 3.87(2002-2018)

 歴代100位以内に9人。1位は昨年限りで引退した杉内。通算防御率は唯一2点台だったが、それでも通算では33位だ。平成に入ってから、NPBのトップクラスの投手は1000投球回前後でMLBに移籍するのが一つのルートになったこともあって、今後も防御率ランキングの上位は変わりそうにない。

 防御率ランキングは、投球回数を下げるか、平成と昭和で分けるなど、別の基準を設けるべきではないかと思われる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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