ダルビッシュ、完全復活なるか 圧巻投球にも地元TVまだ“半信半疑”「保証ない」
OP戦で順調な仕上がりを見せるダルビッシュに「心強い」「幸先の良いスタート」も…
昨季、大型契約を結んでカブスに加入したダルビッシュ有投手。移籍1年目は故障の影響もあり、わずか8試合の登板で1勝と厳しいシーズンとなってしまった。右肘にメスを入れ、再起を期す今季だが、ここまでのスプリングトレーニングでは上々の状態で、復活に期待が高まっている。
そんなダルビッシュの今季について、シカゴの地元テレビ局「WGN TV」電子版が「ユウ・ダルビッシュはカブスのスプリングトレーニングで『人生で一番のボールを投げられているよ』と言っている」と題して、特集を掲載した。ここまでの調整に対して「心強い」としながらも、「復活の保証はまだどこにもない」とシーズンでの活躍についてはまだ“半信半疑”であるようだ。
2019年シーズンを迎えるにあたり、ここまでの補強に多くの疑問が残ると評価されているカブス。事実、先発左腕コール・ハメルズのオプションを行使したのみで、あとはリリーフ投手が中心の補強と、ここ数シーズンのオフに比べると静かなものになっている。その中で、最も大切なことは「昨シーズンに大型契約を結んだ投手が効果的な投球をすること」。ダルビッシュの復活がワールドシリーズ制覇への大きな鍵になると分析している。
ここまでオープン戦で2試合に登板しているダルビッシュ。特に、3日(日本時間4日)のホワイトソックス戦は最速97マイル(約156キロ)を計測して変化球もキレキレと圧巻の内容だった。ただ、記事では「確かに心強い登板だったけれども、それは復活できる保証にはならない」としている。
試合後に米メディアの取材に英語で応じ、「今がベスト。自分のキャリアでね。今までで最高の感覚か? イエス! ベストだ。なぜなら97マイル出ている。スライダーもすごく良かった。スプリットも良かった。人生で最高のボールだ」と話したことについても、同局は「肘の手術でシーズンの大半を失った後、オープン戦で2試合投げただけの投手にしては、大胆な発言だ」と伝えた。
開幕に向けて、順調に調整を続けるダルビッシュ。特集も最後は「今のところ、ダルビッシュは1年前にカブスと契約した当時の姿を取り戻すまでの道のりにおいて、幸先の良いスタートを切っている」という期待の言葉で締めくくられている。このままシーズンでも支配的な投球を見せ、懐疑的な声を吹き飛ばしてほしいところだ。
(Full-Count編集部)