巨人上原、他を圧倒する偉大な数値 投手の制球力を示す「K/BB」ランキング
K/BBとは奪三振数を与四球数で割った数値、巨人上原は6点台を記録
K/BBは、奪三振数を与四球数で割った数値だ。奪三振能力が高く、四球を出さないのは、優秀な投手の必須条件だ。K/BBは、MLBでは投手を評価するうえで、最も重要な指標の一つになっている。今のNPBにはこのK/BBで歴史的な記録を残している投手がいる。
○NPBのK/BB上位10傑 1500投球回以上 所属があるのは現役
1 上原浩治(巨) 6.64 (1400奪三振211与四球/1999-2018)
2 土橋正幸 4.61 (1562奪三振339与四球/1955-1967)
3 杉浦忠 4.29 (1756奪三振409与四球/1958-1970)
4 前田健太 3.87 (1233奪三振319与四球/2007-2015)
5 成瀬善久(オ) 3.79 (1198奪三振316与四球/2006-2017)
6 稲尾和久 3.58 (2574奪三振719与四球/1956-1969)
7 村山実 3.55 (2271奪三振639与四球/1959-1972)
8 川上憲伸 3.53 (1381奪三振391与四球/1998-2015)
9 杉内俊哉 3.51 (2156奪三振614与四球/2002-2018)
10 岸孝之(楽) 3.49 (1591奪三振456与四球/2007-2018)
巨人の上原が、2位の土橋正幸に2ポイント以上の大差をつけて1位。上原は7個弱の三振を奪う間に1個しか四球を出さない。K/BBは3.00あれば優秀とされる。昭和期に「針の穴を通すコントロール」と言われた320勝投手の小山正明でも3.23(3159奪三振978与四球)、400勝投手金田正一は2.48(4490奪三振1808与四球)だった。