1億円に届かず…大谷の微増契約にファン異論「間違いなく格安」「破綻した制度」
二刀流活躍で新人王もサービスタイム3年以内は、ルール上大幅アップは望めない
エンゼルス・大谷翔平投手が10万5000ドル(約1170万円)増の年俸65万ドル(約7220万円)で契約合意したと米複数メディアが報じた。現在の制度はサービスタイム(メジャーでのプレー経験)3年で年俸調停権を獲得、6年でFAとなるシステムとなるため、サービスタイム3年未満の大谷は今回、年俸調停を受ける権利はない。その後FAまでの3年は年俸調停権を得るため、活躍に見合った年俸を受け取ることができるようになる。日本のプロ野球では初年度から活躍すれば大幅増になることになるが、メジャーでは仕方のないこと。メジャー1年目から結果を残した大谷の実力を考えると、最低でもあと2年は格安の年俸でプレーすることになるだろう。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキン記者は「エンゼルスは今日65万ドルでショウヘイ・オオタニと契約した。昨年から10万5000ドルのアップであり、今シーズンの最低保証年俸を9万5000ドル(約1060万円)上回っている。最低保証年俸を上回ってさえいれば、3年未満のサービスタイム(メジャーでのプレー経験)の選手に対し、MLB球団は好きな金額を払うことができる。レイズはサイ・ヤング賞のブレイク・スネルに対して57万3700ドル(約6360万円)を与えた」と投稿。
「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者は「エンゼルスがショウヘイ・オオタニと65万ドルで2019年の契約を結んだ。その額はMLB最低保証年俸より上回っている。彼と同じサービスタイムを持つほとんどの選手たちは、56万5000ドル~57万5000ドル(約6270万円~6380万円)の年俸である。彼はその年俸に合意した」と契約内容を解説した。