リハビリ開始の日ハム清宮 漂わせた大物の気配「もっと良くなる期待がある」
侍ジャパン参戦の燕19歳村上に刺激「1番楽しみでしたし、すごく楽しく見られた」
右手有鉤骨の骨片摘出手術を受けた日本ハムの清宮幸太郎内野手が12日、千葉・鎌ケ谷市内の球団施設でリハビリを開始した。外野フェンス沿いでのランニング、筋力トレーニングなど約3時間の練習に汗を流した。練習後の囲み取材では報道陣の笑いを誘う場面もあり、悲観する様子は見せなかった。
時折、笑顔もこぼれる再始動だった。清宮は9時30分過ぎにユニホーム姿で鎌ケ谷スタジアムに姿を現すと、イースタン教育リーグ楽天戦前の練習中だったチーム関係者に笑顔で挨拶。その後、ランニングなどリハビリメニューを黙々とこなした。人生初の手術で、初めてトップチーム入りした侍ジャパンを辞退。3月29日のオリックスとの開幕戦(札幌ドーム)の出場も絶望的となった。それでも、練習後の19歳はどこか充実感を漂わせていた。
「(手術の)不安とか焦りはなかったです。もっと良くなる期待? ありますね。スッキリ打てるのはいいことだと思います」
昨秋から痛めていた右手首。オフ期間中は一時バットスイングもできないほどだったが、手術をしたことで今後の不安が取り除かれた。
「(栗山監督ら首脳陣からは)『このできない時期を使って、やれることをやって、前の僕よりもレベルアップして戻れるように』という話をしました。(手術したことで)不安なく振れるのは大きかったかなと思います」
リハビリを進める上で活力もある。出場を辞退した9、10日の侍ジャパン強化試合・メキシコ戦はテレビ観戦。同世代のヤクルト村上宗隆内野手から刺激を受けたといい「出たかった思いはありました。(村上は)1番楽しみでしたし、すごく楽しく見られたなと思います」と語った。
不安には目をくれず、目の前に広がる大きな未来を見据える――。報道陣からそのポジティブさについて問われると、「なんですかね……性格?」と言って笑わせた。実戦復帰は約3か月後の見通しだ。
「できるだけ早く? もちろんです。ただ、しっかり治すことも大事。1日でも早く、しっかり治せればいいかなと思います」。天真爛漫なスラッガー。地道なリハビリをこなした先に、さらにパワーアップした姿でグラウンドへ帰ってくるはずだ。
(Full-Count編集部)