イチローの“日本開幕戦後”を米敏腕記者が予想「永遠に続く選手はいない」
同僚のゴードンは「もし彼がプレーを続けなければ、死んでしまうと思う」
そして、45歳の外野手の動きはいまだに良く、肩も強いと認めた上で「しかし、他者の視点から見れば、簡単な決断だろう。彼は日本でのシリーズ終わりに引退を発表し、シアトルに戻り、別れを告げるのだ」と指摘。つまり、普通の選手であれば、日本開幕戦を終えてユニホームを脱ぐという決断を下すことが、最も自然だという見方だ。
ただ、この特集の主役はイチローだ。普通の選手ではない。偉大なキャリアを持つ“レジェンド”は、ローゼンタール記者が記している通り「ノーマルであれば、イチローとはなり得ない」。オフに主力を大量放出し、再建モードに入ったマリナーズがイチローを残すという選択を取る可能性もあるという。
記事では「彼は同僚に人気がある。そして存在感もある。ディポトは彼はクラブハウス内で『ダライ・ラマ』のような存在だと称していた」と紹介。イチローが果たしている役割は大きいだけに、球団の判断にも注目が集まる。さらに、ディポトGMはイチローが東京の2試合で7安打したら、3試合目も出場する可能性は大いにあると語っていたことも回顧。もし東京で大活躍を見せても、それが“花道“になることはないのではないかとローゼンタール記者は予想している。
「もしイチローが普通の選手ならば、彼はこのようなパフォーマンスを完璧なエンディングとして捉えるだろう。しかしイチローはイチローだ。彼は新たなスタートと考えるだろう」
最低でも50歳まで現役、を公言してきたイチロー。特集では最後に、背番号51を“師”と仰ぐマーリンズ時代からの同僚、ディー・ゴードンがESPNで明かしていた「もし彼がプレーを続けなければ、死んでしまうと思う。もし野球をしないなら、イチローは何をするんだ?」というコメントも紹介している。“日本開幕戦後”に米国でも注目が集まっている。
(Full-Count編集部)