大谷翔平、“微増”の年俸7200万円も気にせず「制度は制度」「まず野球を頑張る」

エンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】
エンゼルス・大谷翔平【写真:盆子原浩二】

昨季新人王も1200万円の“微増”「今年の年俸にどうのこうのというのは特にないです」

 エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、10万5000ドル(約1168万円)の“微増“となった自身の年俸について「制度は制度なので」と気にしていないことを明かした。

 大谷は昨季、打者として104試合に出場し、打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁、投手として10試合登板で4勝2敗、防御率3.31という好成績をマーク。全米野球記者協会の記者投票で選出される新人王に大差で輝くなど、二刀流で旋風を巻き起こした。

 ただ、11日(同12日)に契約合意に達した今季の年俸は、10万5000ドル(約1170万円)アップの年俸65万ドル(約7244万円)と“微増”。大谷はポスティングシステム(入札制度)で移籍したものの、25歳未満の海外FA選手という扱いとなるため、現在の労使協定の元でマイナー契約でエンゼルスに加入しており、昨季開幕前にMLB最低年俸の54万5000ドル(約6074万円)でメジャー契約していた。

 通常、メジャーでは年俸調停の資格を得る3年目オフまで大幅な年俸増はない。最近では、昨季初のサイ・ヤング賞に輝いたレイズのブレイク・スネル投手が1万5500ドル(約173万円)アップの年俸57万3700ドル(約6400万円)で契約を更新。マイク・トラウト外野手も新人王になった2012年は49万2500ドル(約5483万円)でプレーし、翌年は微増の51万ドル(約5684万円)だった。メジャーでは近年、FA選手の超大型契約が相次いでいるものの、デビュー3年以内の若手選手が結果を残しても年俸調停権取得までは最低年俸に近い額でプレーすることがほとんどとなっている。

 ただ、大谷はこの日、メジャーの仕組みについて「制度は制度であるのは変わらないので、それは特に何もないです。今後もしかしたら変わるかもしれないので、それはいい方向にもちろん変われば選手のためになるかも分からないですし、昔からちょっとずつ選手の立場もすごく良くなってきてるんじゃないかと思うので。今年の年俸に関してどうのこうのというのは特にないですし、1年1年しっかり、まずは野球を頑張りたいなと思っています」と話した。

 3年で年俸調停権を取得し、さらに6年でFAとなれば超大型契約となることは確実。打者に専念する今季も、周囲を驚かせる活躍に期待したいところだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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