日ハム斎藤佑、高校野球「球数制限問題」に持論「選手がどう思うかが大事」

「球数制限問題」は選手の意見を尊重すべき「当事者がどういう気持ちでいるのか」

 早実、早大とトップを走ってきた斎藤はプロ2年目の12年途中に右肩に違和感を覚え、同年12月に右肩関節唇を損傷。13年以降の6年間は計4勝と伸び悩んでいる。世間ではアマチュア時代の“投げ過ぎ”が成績不振の遠因とみる向きがあるが、右腕は首を横に振る。

「そもそも僕は(球数制限のないアマチュア時代の)被害者ではないです。すごくいい経験をしたと思っています。肩を壊すとなったら、さすがにボールもいかない。右肩を壊した時は、高校を卒業してから6、7年ぐらいがたってますし、そこの弊害が出たと思っていない。(右肩を壊したのは)自分では違うところに原因があったと思っています。プロに入ってからの問題です」

 昨夏の甲子園で金足農の吉田輝星が一大会史上2位の881球を投げたことで注目された「球数問題」。新潟県高野連が春季県大会から球数制限の導入を目指している。30歳右腕は「新潟県(高野連)の取り組みについて僕がいい、悪いは言えない」とした上で、こう続けた。

「100年高校野球をやっているのは凄いことだと思うんです。100年の歴史がある中で、この問題が急に出てきて……。当事者たちがどういう気持ちでいるのかをしっかり把握した上で……。それが優先されるべきだと思うんです」

 未来のプロ野球界を支える高校球児の故障が減るのは歓迎されるべきこと。ただ、故障のリスクが減るとはいえ、“頭ごなし”の球数制限は高校球児が目標とする甲子園出場、全国制覇を阻む可能性がある。そして高校野球には100年の歴史がある。もっと積極的な議論を――。甲子園で最も多くの球を投げた斎藤佑は、その議論が選手ファーストで進むことを望んでいる。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY