オリ野手転向2年目・佐野がスペシャリスト枠で1軍入りへ 指揮官「一番近い選手」
オープン戦では両リーグ2位となる6盗塁目を決めた佐野
■広島 0-0 オリックス(オープン戦・17日・マツダスタジアム)
オリックスの佐野皓大外野手が“スペシャリスト枠”での開幕1軍入りを当確させた。16日、広島とのオープン戦で代走で途中出場しOP戦6個目の盗塁を決めた。西村監督も「急成長を見せている。チームには必要。一番近い選手」と称賛した。
一芸で開幕を狙う男の出番は8回に訪れた。1死からT-岡田が四球を選ぶと西村監督はすぐさま代走・佐野を告げた。「警戒されている中である程度リードを取れた。(スタートを切った瞬間に)大丈夫だと思った」と、小田の打席で初球からスタートを切り二盗を成功。オープン戦では両リーグ2位となる6盗塁目をマークした。
今シーズンに向け走塁のスペシャリスト育成に意欲を見せていた西村監督は「まだまだやらないといけないことがある」と前置きしながらも「終盤の大事なところでスタートを切れる。急成長を見せている。そこはチームには必要。(スペシャリスト枠に)一番近い選手」と開幕1軍入りを示唆した。
佐野は17年オフに投手から野手に転向し育成選手として再出発。昨季に支配下登録を勝ち取りスイッチヒッターにも挑戦。今春のキャンプ、練習試合、オープン戦と自慢の足を武器にアピールを続けていた。自身初の開幕1軍入りに向け「足で戦力になれるならどんなポジションでもやる。大事な場面でスタートが切れるようにやっていきたい」。野手転向、育成契約を味わったプロ5年目が開幕1軍に向け走り続ける。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)