現役復帰の川端友紀が入団会見 復帰のきっかけは兄・慎吾と元巨人・寺内氏

エイジェック入団会見に臨んだ川端友紀(左)と吉田えり監督【写真:篠崎有理枝】
エイジェック入団会見に臨んだ川端友紀(左)と吉田えり監督【写真:篠崎有理枝】

1月の兄の自主トレが縁を生み、エイジェック女子硬式野球部に入部

 エイジェック女子硬式野球部に選手兼ヘッドコーチとして入部する川端友紀内野手が18日、栃木県内で入団会見を行った。ヤクルト川端慎吾内野手の妹で、昨季までは女子プロ野球の埼玉アストライアに在籍。昨年末に一度は現役引退を表明していたが、現役復帰を決断していた。

 エイジェックの古後昌彦代表取締役社長、吉田えり監督とともに会見に出席した川端。「昨年12月に引退し、このたびエイジェックの選手兼任ヘッドコーチとして就任させていただくことになりました川端友紀です」と挨拶すると、一度は現役引退を決意しながらも、現役復帰を決断した背景について「昨年12月末に引退を発表しましたが、野球を離れることを考え、今後について悩みましたが、私には野球しかないということから、エイジェックさんにもご縁をいただき、復帰を決意しました」と心境を明かした。

 復帰のきっかけは、兄の川端慎吾内野手。今年1月、愛媛・松山市で兄が行っていた自主トレに、妹が見学に訪れた。そこにいたのは、同じエイジェックグループである栃木ゴールデンブレーブスの監督に就任した元巨人の寺内崇幸氏と飯原誉士ヘッドコーチ兼選手だった。兄や寺内氏にも引退後の進路について相談したところ、エイジェック女子硬式野球部の存在を知らされて入団へ至り「兄はこれからも野球に携わってほしいと言っていた。この話をした時に応援してくれた。良かったねと言ってくれました」と明かした。

 女子プロ野球ではリーグ通算380試合に出場し、歴代2位の432安打、2本塁打、192打点、98盗塁、通算打率.373をマーク。野球日本代表「侍ジャパン」女子代表にも2012年から選出され、4大会連続で女子野球ワールドカップに出場。昨年、米国で行われた第8回大会でも主軸として活躍し、日本代表を6連覇に導いた経歴を持つ。選手としてだけでなく、指導者としての第一歩を踏み出すだけに「女子野球の普及発展、次代の選手の育成に貢献していきたいと思います」と意気込んだ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY