巨人戸根、イチローを見逃し三振に仕留め 「夢のような感じだった」
カウント2-2からスライダーで見逃し三振
巨人の戸根千明投手が18日、東京ドームで行われた「2019 MGM MLB 開幕戦 プレシーズンゲーム」マリナーズ戦で登板し、イチロー外野手を見逃し三振に仕留めた。試合後、対戦を振り返った戸根は「夢のような感じだったんで、とても緊張しました」と話した。
3回、2番手の坂本が捕まり、1-3と逆転を許した直後、なおも1死二、三塁のピンチでマウンドへ向かった。打席に立つのは、イチローだった。「真っ直ぐで勝負したいなって思い」があったという左腕は、内角にも積極的に投げ込み、カウント2-2とした。5球目をファウルとされた後の6球目。「炭谷さんの判断で」というスライダーを真ん中低めに投げ込み、見事見逃し三振に仕留めた。
堂々たるピッチングに見えたが「何とか自分のボールを投げられるようにと思って投げましたけど、やっぱり力んじゃいましたね、最初は」と苦笑い。「メジャーリーガー相手なんで、胸を借りて、しっかり自分の実力試しをすると言いますか、自分はどこまで通用するんだという思いを持ちながら」投げたというが、最高の結果を手に入れた。
幼少期から憧れていたレジェンドとの対戦に「日本のトップを走って、メジャーのトップを走ってきた日本人の選手。対戦できたということは、誰もができることじゃないと思うので、すごくいい経験をさせてもらいました。ありがたかったです」と笑顔を見せた。
今季も左の中継ぎとして期待される26歳。プロ5年目の今季に向けて、いい経験が積めたようだ。
(Full-Count編集部)