元オリ・カラバイヨは“独立リーグ史上最強打者”―現役時代の成績が凄すぎる
BCリーグのシーズン本塁打数5傑のうち4つを占めるカラバイヨ
カラバイヨは翌2016年から再び群馬でプレーしたが、昨年までの3シーズン連続で本塁打王、2回打点王。圧倒的な数字を残した。
しかしNPBからのオファーはなく、今年になって引退を表明した。カラバイヨは、日本の独立リーグで7季プレーしたが、すべてのシーズンで本塁打王を獲得、5回打点王。それだけではない。
○ルートインBCリーグ シーズン本塁打数5傑
1 カラバイヨ/2014年(群馬)33本
2 カラバイヨ/2017年(群馬)32本
3 カラバイヨ/2018年(群馬)27本
4 カラバイヨ/2013年(群馬)24本
4 ボウカー/2017年(福島)24本
○四国アイランドリーグplus シーズン本塁打数5傑
1 カラバイヨ/2009年(高知)18本
2 末次峰明/2009年(長崎)16本
3 中本翔太/2014年(香川)15本
4 丈武/2007年(香川)13本
4 西村悟/2010年(愛媛)13本
ルートインBCリーグのシーズン本塁打数の上位4つは、カラバイヨ。1シーズンしか在籍しなかった四国アイランドリーグplusのシーズン本塁打数でも1位。カラバイヨは両リーグのシーズン打点記録でも1位だ。
またルートインBCリーグの通算本塁打数151本も、2位の井野口祐介(富山・群馬)の114本に大差をつけて1位だ。
各リーグでの通算本塁打
米マイナーリーグ 63本
米独立リーグ 42本
ベネズエラウィンターリーグ 4本
NPB 19本
日本独立リーグ 169本
通算297本も打ちながら、MLB昇格はならなかった。運やさまざまなめぐりあわせもあって、スター選手にはなれなかったが、カラバイヨは日本の野球史に名前を残すべき選手だったといえよう。
(広尾晃 / Koh Hiroo)