公式戦デビューの日ハム吉田輝、敵軍から称賛の嵐「武田久さんや岩隈さんのよう」

プロ14年目捕手「抑えの武田久さんや岩隈久志さんのような真っ直ぐ」

 浮き上がる真っ直ぐー。プロ14年目捕手の井野卓も同じような印象を抱いたようだ。6回先頭でフルカウントから8球目、144キロ直球を見送って四球で歩いたが、楽天、巨人と渡り歩いたベテランは、捕手目線でこう証言した。

「吹き上がるようなイメージでした。(ベンチ内でも)みんな真っ直ぐがいい、と言っていた。決して体は大きくないのに、手足が長い人が投げるような真っ直ぐを投げる。抑えやっている時の武田久さんや岩隈久志さんのような真っ直ぐのイメージでした。ウチのチームでいったら、小川(泰弘)も似たような真っ直ぐを投げる」

 チームは2点を追う6回に吉田輝から1点をもぎとり、7回以降は8得点。逆転勝利を飾った。現役時代に日米韓台と4カ国で活躍し、通算347セーブを挙げた高津臣吾2軍監督も称賛の嵐だった。

「下半身しっかりしているし、体の強さであったり、腕の振りの強さは素晴らしいな。なかなか18歳ではいないですね。他のチームですが、成長したら、将来すごい投手になるんじゃないですか? 打者は『スピードじゃなくて、キレがあるので気を付けないといけない』とベンチで話をしていました。思ったよりキレとかスピンとか力があるんじゃないかなと。ヤクルトにはいないタイプ」

 まだ高卒1年目。荒木2軍監督は次回登板にも2軍戦で先発として起用する可能性を示唆した。吉田輝は試合後に「(自己評価は)マイナスですね。評価は低いです。(ストレートで)押せたというよりもストレートしか投げられる球がなかった。それでバッターの打ち損じを待つ状態だった」と反省しきりだったが、今後の将来を期待させるには十分な公式戦デビューとなった。

(Full-Count編集部)

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