トラウト、米スポーツ史上最高の総額480億円契約も…米紙「それでも安い」

2020年オフのFAを待てばさらに高額契約だった?

 記事では「トラウトは球界において、彼が見せるパフォーマンスの価値のわりには、彼の受け取る金額は依然として非常に少ないままである」と指摘。27歳の若さで2度のMVPを誇るトラウトの輝かしい実績に触れ、「キャリアの更に若いころから、周囲から球界最高の選手だと考えられていた」としている。

 さらに、現在メジャーで最も重視されている指標「WAR」がいかに飛び抜けているかなども紹介。契約を延長しなければ、2020年オフに契約満了でFAになる予定だったことことから「彼がその時を迎えた際、ヤンキースやドジャース、フィリーズといったリーグの中でも大盤振る舞いをする球団が主導となって、異常な争奪戦が巻き起こることになると予想されていた」としている。

 そして、実際にFAになれば、今回の金額を上回る契約を得られた可能性が高かったとも予想。「あり得ないように聞こえるかもしれないが、今回トラウトが結んだ新しい契約が記録的な類であることを考慮すると、彼がFAを迎える前に去就を決めてしまったことで、彼と代理人のクレイグ・ランディスは、得られたはずの金額をみすみす逃したと、ほぼ間違いなく言えるだろう」。これらが、トラウトの新たな契約を同紙が「安い」と指摘する理由だ。

 長期契約を結んだ選手は“不良債権”化するケースも少なくない。記事でも「ほとんどの選手は30台中盤から後半にかけて衰えていく」と指摘している。一方で「トラウトなら契約の後半に差し掛かる段階でも、依然として活躍できるはずである」とも予想。メジャー最強プレーヤーが金額に見合ったプレーを見せ続けてくれるのか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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