元DeNA荒波がメキシカンLの球団と正式契約「ここまで来たからには楽しむ」
高地の多いメキシカンリーグは荒波の持ち味を生かす格好の場所
メキシカンリーグは南北各地区に8チームずつ、計16チームで構成されており、交流戦もある。本拠地モンテレイの標高は約500メートルと影響は少ないが、16チーム中、8チームが標高1000メートル以上の高地を本拠地としており、うち2チームは標高2000メートル以上。低地と比べ、高地では空気抵抗が低く、打球がよく飛ぶため打者天国と言われるが、俊足で守備範囲の広い荒波にとっては、逆に自身の特徴を生かす格好の場所でもある。
DeNA時代にも2度ゴールデングラブ賞を受賞しているその守備力はまだまだ健在。「まだ標高の高い場所で試合をしたことがないので、打球がどんな飛び方をするのかは体感していないが、メキシコは守備も足もアピールしやすい場所だと思っている。各打者のデータや特徴から推測してしっかりやりたい」と声を弾ませた。モンテレイの編成関係者も「荒波は足が速く、肩が強い。ホームへの返球もすごくいい」と期待を寄せている。
チームメートには元巨人、日本ハムのウィルフィン・オビスポ投手、元広島のラミロ・ペーニャ内野手、元楽天のフェリックス・ペレス外野手らNPB経験者もいる。「『オハヨウ』って日本語で話しかけてくれるんです。いい雰囲気の中でやれているので助かります」と、早くもチームに溶け込んでいる様子だ。
モンテレイは昨年のメキシコ王者でもある。大きな注目を浴びる中、荒波は自らの持ち味を生かしたプレーを披露し、新天地での活躍を目指していく。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)