マルチ、好捕…開幕1軍手繰り寄せたロッテ藤原 躍動の陰にあった過去の反省
井口監督は開幕スタメン示唆も本人は「まだ決まったわけじゃないので」
「阪神戦で観客が多い中での雰囲気を体験してほしい」という井口監督の思いで久々のスタメン出場となったが、藤原自身は「まさか(スタメンで)出るとは思っていなかったので『最後のチャンスだな』と、そういう気持ちでやりました。他の外野手の方々が打っていたので、焦る気持ちもありました」と、「残りたい」と強い思いを持つ1軍残留へ、必死の思いが好結果を生んだ。
「変化球を打ったというのは、すごく自分の自身になります。(盗塁も)1回失敗したので決めてやろうという気持ちでいきました。やはり『走攻守』でアピールしたい気持ちが強いので、そこをしっかり見せていければいいなと思います」
この日は、10メートルを超える強風の中での試合だったが、3回にはライナー性の打球が、特有の風で伸びてくるところを、背走しながらジャンピングキャッチする好プレーも見せた。13日のヤクルト戦では上空の風で目測を誤り、守備でミスを犯していた。「打球の種類は違いますが、(強風下のライナーを)経験出来たことは良かった」と今回はマリンの風にも負けず、守備での安定感を見せた。一歩ずつ、着実に段階が上がっている。
井口監督は「このままアピールを続けてくれれば、開幕スタメンもある」と、ゴールデンルーキーの開幕戦登場も示唆していたが「まだ決まったわけではないですし、まだ試合もあります。自分のできることを変わらず100%やっていきたいと思います」と、これまでと変わらぬ姿勢で、残り2試合のオープン戦でアピールを続けていく。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)