「言葉が出てきません」―“イチ・メーター”のエイミーさん、引退報道に声震わせる

開幕戦後は日本のファンと2ショット撮影の要望に応え、終電を逃す
■アスレチックス – マリナーズ(21日・東京ドーム)
マリナーズのイチロー外野手は21日、東京ドームで行われたアスレチックスとの「2019 MGM MLB日本開幕戦」の第2戦に「9番・右翼」で先発。この試合を最後に華麗なキャリアに幕を引くと報じられている背番号51をライトスタンドから見守っていたのは、イチローの大ファンでヒット数をカウントする「イチメーター」の作者のエイミー・フランツさん。世界一のイチローのファンは背番号51の“引退報道”に動揺していた。
別れの瞬間は8回裏にやってきた。一度ライトの守備に就いたイチローに交代が告げられる。東京ドームには異例のファンファーレが鳴り響き、オーロラビジョンでは背番号51がチームメートと抱擁する姿が大写しになる。
スタンディングオベーションが鳴り止まないスタンドで、東京ドームの誰もがイチローの幕引きを惜しんでいた。
「頭の中がいっぱいで、何も言葉が出てきません」
一家総出でライトスタンド最前列に陣取っていたエイミーさんは声を震わせた。ヒーローの勇姿を焼き付けるように、スタンドから背番号51に一眼レフのシャッターを押し続けた。
世界一のイチローファンとして知られるエイミーさん。試合中のファンとの写真撮影を遠慮してもらう代わりに、20日の開幕戦後にスタジアムの外に残った。長蛇の列を作ったイチローマニアとの2ショットの要望に笑顔で対応していた。
「電車が間に合わなかったのでタクシーで戻りました。日本のイチローファンとの絆は大切ですから」
時計の針が12時を回っても、イチローマニアの要望に応じていたエイミーさん。イチメーターのカウントは残念ながら進まなかったが、忘れられない思い出を心に刻んでいた。
(Full-Count編集部)
