引退表明のイチロー、プロ生活で貫いたのは「野球を愛したことだと思います」
日本復帰の考えは「なかった」、引退も「明日もトレーニング」
マリナーズのイチロー外野手が21日、現役引退を表明した。東京ドームで行われた「2019 MGM MLB日本開幕戦」第2戦の試合後に記者会見を行い、「現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」と表明。プロ野球選手として貫いたことについて聞かれ「野球を愛したことだと思います」と話した。
会見の冒頭で、イチローは「今日のゲームを最後に日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけども、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」と明言。自身が貫いたことを聞かれると、しばらく考え込んだ後に「野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね」と話した。
また、日本に戻るという選択肢については「なかったですね」ときっぱり。一方で、「最低まで50歳まで現役」という目標に届かなったことについては「最低50(歳)までと本当に思っていたし、それは叶わずに有言不実行の男になってしまったけど、その表現をしていなかったらここまで来ていなかっただろうなと思います」とした上で「言葉にするのは目標にする1つの方法でないかと思います」と話した。
キャンプ終盤に引退を決断したというイチロー。「もともと、日本でプレーする、今回の東京ドームでプレーすることまでが契約上の予定でもあったということもあったんですけども、キャンプ終盤でも結果が出せずにそれを覆すことができなかったということですね」と明かした。それでも、「今日のあの球場での出来事、あんなものを見せられたら、後悔などあろうはずがありません」と日本のファンに感謝したイチロー。笑顔で「明日もトレーニングをしてますよ」と誓っていた。
(Full-Count編集部)