ハーパーに“フラれた”地元紙が恨み節!? トラウト472億円契約で「お株奪った」
米史上最高額契約のトラウトに「またハーパーのお株を奪った」
20日(日本時間21日)に米スポーツ史上最高総額となる12年4億2650万ドル(約471億7500万円)でエンゼルスとの契約延長に合意したマイク・トラウト外野手。先日、フィリーズと契約を結んだブライス・ハーパー外野手は、13年総額3億3000万ドル(約367億7000万円)でこれまでの最高額を更新したが、3週間弱で塗り替えられる結果となった。これについて、米紙「ワシントン・ポスト」が「トラウトがまたハーパーのお株を奪った」と題して特集している。
オフにFAとなり、超大型契約が予想されていたハーパー。3億ドル(約332億3400万円)を超える契約になるだろうと多くのメディアで予想されていた通り、フィリーズと米スポーツ史上最高額の契約を結ぶに至った。記事では「野球界での最高額での契約を得ることは、FAにおけるハーパーの目的の1つであっただろう」と言及。前例のない超大型契約は日米を通じ話題を呼んだ。
しかしながら、エンゼルスとトラウトが結んだ契約はそれを1億ドル(約110億7800万円)近く上回るものとなり、ハーパーが望んだ“野球界での最高額での契約”はわずか3週間弱で更新されてしまった。まさに「お株を奪う」形となった。
2012年にトラウトはア・リーグ、ハーパーはナ・リーグの新人王を受賞し、若きスター外野手として切磋琢磨を続けてきた。キャリアの初期には「どちらが最高の若手外野手か」という議論が白熱していた。しかし近年では、MVPを獲得した15年から不安定な成績が続くハーパーと、安定してハイレベルな成績を残すトラウトとの間に「史上最高の選手はどちらか」という議論はもはや起こっていない、と記事ではバッサリ。残留オファーを出していたと伝えられているナショナルズから移籍したハーパーに対して“恨み節”をぶつけていた。
いずれも10年を超える契約を結びながら、選手が契約を破棄してFAになれる「オプトアウト」の権利は盛り込まず。長期にわたって同じチームに在籍する決断をした。現時点での実績ではトラウトが勝るが、ここからハーパーの巻き返しはあるのか、はたまたトラウトがこのまま球界をリードし続けるのか。私生活でも交流があり、ライバルでもある2人のスーパースターにこれからも期待したい。
(Full-Count編集部)