初出場の啓新が必勝継投リレーで甲子園初勝利 16年ぶり出場の桐蔭学園を破る

啓新が接戦を制する
啓新が接戦を制する

名門・桐蔭学園は2003年春以来の甲子園勝利ならず

 第91回選抜高校野球は27日、兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で大会5日目が行われ、第3試合が行われ、啓新(福井)が桐蔭学園(神奈川)を5-3、接戦の末破り、春夏通じて甲子園初出場初勝利を収めた。

 先制したのは創部7年目の啓新だった。先頭の浜中陽秀(3年)が緊張で制球の定まらなかった桐蔭学園の先発・伊礼海斗(3年)からストレートの四球を選ぶと、3番の穴水芳喜(3年)の右翼適時三塁打、4番の竹原翔(2年)の三遊間を破る適時打で2点を先取。2回にも先発の安積航大(3年)の左前適時打で3点目を奪い、リードを広げた。

 桐蔭学園もその裏、9番・清水聖(3年)の二塁への適時内野安打、2番・山本慎太朗(3年)の投手強襲の適時打で2点を返し、食らいついた。

 試合は1点差で進み、7回、啓新は古川剛(3年)の左翼適時二塁打で1点を追加。2点差となったが桐蔭学園もその裏、1番の冨田健悟(2年)が右翼への二塁打で出塁。三進後、森敬斗(3年)の遊撃内野安打で再び1点差に迫った。

 しかし、8回から啓新は県大会、北信越大会の戦い同様、必勝継投リレーに出た。7回3失点で先発の安積からサイド右腕の浦松巧(3年)に交代。浦松は8回を3人でテンポよく仕留めると、9回表の打線にいい流れを呼び込んだ。1番・浜中の中前適時打が飛び出し、これが大きな1点となった。浦松は9回も力のある球で桐蔭学園打線の反撃を寄せ付けなかった。

 桐蔭学園は2003年春以来の甲子園出場となったが、16年ぶりの勝利はならなかった。

(Full-Count編集部)

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