鷹・千賀、2年連続開幕投手へ胸躍る「待ち遠しい」「ようやくこの日が来た」
「僕や(東浜)巨さんが先頭に立って、チームを鼓舞する姿を見せないと」
ソフトバンクの千賀滉大投手が、2年連続の開幕のマウンドに上がる。29日の西武戦(ヤフオクD)で2年連続の大役を任された千賀は28日、キャッチボールなどで調整を行うと、練習後に「早く試合が始まってほしい気持ち、待ち遠しさがあります。ようやくこの日が来たなという感じです」と心境を語った。
春季キャンプ終盤に工藤公康監督から開幕投手を告げられた千賀。自身がチームを引っ張るという自覚を持って、オフの自主トレから取り組んできた。「僕や(東浜)巨さんが先頭に立って、チームを鼓舞する姿を見せないといけない。3年といっても納得できる内容ではなかった。もっともっといい数字でチームに勝ちを持って来られるようにしたい」。この日も発する言葉の端々に、千賀の自覚が感じられた。
2年連続の大役に指名した工藤監督の期待も大きい。「1年間ローテを守って、柱として戦ってもらいたい。見る限り、自覚を持ってオフから過ごしてきたということが見えている。強い思いを持って頑張ってほしい」と、指揮官にも右腕の思いはヒシヒシと伝わっている。
開幕に向けて調整の場となったオープン戦は、3試合を投げて14イニング無失点。最速159キロをマークし、昨季までの自己最速を2キロ更新した。「結果ゼロに抑えられたのは良かったと思いますけど、オープン戦なんで。明日からが本番なので」とオープン戦の内容を意に介さなかった一方で「(開幕戦は)大丈夫だと思います」と自信を滲ませた。
160キロの大台も手の届くところにあるが、「そこだけを求めると、長いイニングを投げるのが難しくなる。アドレナリンを自分で抑えながら投げたいと思います」という千賀。真のエースとなるべく、千賀のシーズンが幕を開ける。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)