大洋の背番号「1」、名二塁手として活躍した近藤昭仁氏 監督時代は「七夕の悲劇」
ロッテ監督時代はプロ野球ワーストの17連敗、7月7日「七夕の悲劇」
近藤昭仁は、14年にわたって大洋一筋でプレー。
通算成績は、1619試合4862打数1183安打65本塁打360打点148盗塁、打率.243。オールスター出場2回。通算1619試合出場は、DeNA・横浜・大洋の歴代8位。1183安打は13位。148盗塁は6位。239犠打は1位。背番号は大学時代から「1」。引退後、同じ東京六大学(慶應義塾大)出身の名内野手、山下大輔に引き継がれた。
引退後は大洋、ヤクルト、西武、巨人のコーチを歴任。1993年から古巣の横浜ベイスターズの監督に就任。しかしAクラスには手が届かず。1997年にはロッテ監督に就任したが2年とも最下位に終わった。監督最終年の1998年、ロッテはプロ野球史上ワーストの17連敗を記録。17連敗目が7月7日だったことから「七夕の悲劇」と呼ばれた(連敗は18連敗でストップ)。
監督成績は5期・660試合302勝353敗5分 勝率.461 4位1回、5位1回、6位3回。
監督退任後は巨人のヘッドコーチを経て解説者に。歯切れのよい解説で好評を得た。積極的にチームを引っ張るファイタータイプの選手。おとなしい選手が多い当時の大洋では威勢のよさで知られた。球団創設70年の今年、球史を彩った名選手がまた一人、この世を去った。
(広尾晃 / Koh Hiroo)