ハム上沢、オリ吉田正は「世代で1番いい打者」 開幕戦で同学年の大砲斬りへ
オリで6度の開幕投手を務めた金子は「いつもと変わらないよ」
■日本ハム – オリックス(29日・札幌ドーム)
日本ハムの上沢直之投手が29日のオリックス戦(札幌ドーム)で開幕投手を務める。28日に札幌ドームで最終調整を終えた25歳右腕は「僕から始まるのでいい流れをつくりたい」と語り、チームに4年ぶりの開幕戦勝利を呼び込むつもりだ。
昨季チームトップの11勝を挙げ、プロ8年目で任された初めての大役。「どういう感じのマウンドなのか分からないので」とオリックス時代に6度開幕投手を務めた金子弌大投手に経験談を聞きに行ったという。「『セレモニーがあるから感じは違うけど、いつもと変わらないよ』と言っていたので、そういう感じだと思っています」と気負いはない。
今季日本ハム入りした金子からは、ほかにも様々なアドバイスをもらう。「何でも教えてくれますし、自分から教えに来てくれます。変化球の投げ方とか、フォームのこととか。特にチェンジアップは参考になりました。ずっと前からファイターズにいたような雰囲気で、すごく頼りになる先輩です」と好影響を受けている。
開幕戦の相手は昨季4試合に先発して4勝を挙げた相性抜群のオリックス。警戒するのは、同学年の吉田正尚外野手だ。「世代で1番いいバッター。吉田が打つとチームが乗っていくし、流れを変えるものを持っている。同級生なので打たれたくないですね」と強烈なライバル心をのぞかせた。
全精力を注いで打ち取る。「嫌がるところに嫌がる球種を投げて、いろんなものを使いながら、迷わせるようなピッチングをしたい」とイメージをふくらせた。「長いシーズンを戦う中で、何か嫌なイメージを植え付けられるように」と布石も打ちたい考えだ。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)