乱調でサヨナラ黒星の西武ヒース、2軍降格も…「彼らしいボールがきてない」
延長11回に登板も大乱調、小野コーチ「大胆にファームでじっくりということも…」
■ソフトバンク 5-4 西武(29日・ヤフオクドーム)
29日に行われたソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクドーム)で昨年のパリーグ王者・西武がソフトバンクに延長11回サヨナラ負けを喫した。2017年の辻監督の就任以来、初の黒星発進となった。
開幕投手を任された多和田が「開幕戦の独特の雰囲気に飲まれた」と試合を作れず5回4失点でマウンドを降りると、4点を追いかける8回に山川の同点グランドスラムが飛び出し土壇場で試合を振り出しに戻した。
投手陣は2番手の齊藤大、平井、増田、マーティンと無失点で繋いだが、11回に登板したヒースが大乱調。先頭の今宮に四球を与えると、1球もストライクを奪えないままデスパイネにサヨナラタイムリーを浴びた。
オープン戦で不調だったヒースに代わり、クローザーとしてマーティンを同点で迎えた10回に投入。辻監督は「マーティンで抑えて勝つパターンでいこうと思っていた」と話した。
小野投手コーチは「あまりにもヒースらしくない。彼らしいボールがきていない」と心配そうな表情を浮かべた。さらに「絶対に必要な選手。大胆にファームでじっくり(調整させる)ということも考える」と昨季シーズン途中で加入し、13セーブをあげた“元守護神”の2軍降格も示唆。明日以降話し合いを持つ予定であると明かした。
(安藤かなみ / Kanami Ando)